布教活動の成果
カラス被害で頭を悩ませていた酪農家の息子が、
ついに自衛のため、猟銃所持を決心しました。
しかも、2件同時です。
私は呼ばれれば、その酪農家へ出撃して、カラス・ハトなどの
有害鳥獣駆除を実施してきたわけですが、
今年度の異動や、身内の不幸などで、被害の大きな時期に、
行ってやれないことが多かったんですよ。
でも、たまに行ったときには、やっぱり感謝されて、
雑談などもしてくるんですが、私に息子を預けるから頼むなと
言われれば、私の人間性や、銃に対する全てのことを
認められたようで、なんだかうれしかったです。
いつまでもルーキーだと思っていたんですが、
ライフワークでもある、鳥獣被害防止活動までも認められたような
そんな喜びをかみしめてます。
最近も、乱射事件などがあって、銃に対する正しい理解が得られない
そんな時代なのだなと感じていたところですが、
私は銃は道具、道具が危ないのではなく、それを扱う人間の方が
よっぽど危ないし、殺戮道具としては、自動車の方が遙かに被害が甚大だ、
だからこそ所持する人間は、正しい人間性を求められると、言って回ってました。
酪農家同士のネットワークは、非常に太いです。
一度信頼を失えば、それは全く関係ないと思っていた酪農家さんの耳にも
必ず入ります。
私は本来の仕事でも、酪農家さんに出入りをしますし、経営状況なども
雑ぱくではありますが知り尽くしていますので、鳥獣被害の防止は、
本来の業務以外でも役に立てるなら・・・との思いからスタートしてます。
お互いに顔見知りの人間同士ですから、駆除に行けば、何かしらおみやげを頂いたり
お歳暮が届いたりと、人としてのつきあいも年々深まっていくものです。
その中で、よく相談されることは、猟友会の人には頼みたくない! と言う話が
結構聞かれます。詳しく話を聞いてみると、駆除してやったんだから、対価を払え的な
ことを言われて、嫌な思いをしたことがあると・・・
たぶん、ベテラン達の中に該当者がいるなと察しも付きました。
その人物の普段の言動や思考から、該当者はすぐに分かりました。
そして、かたくなにハンターを嫌う酪農家さんもいます。
良いことも悪いことも、銃を持っていても持っていなくても、
人つきあいの原点に立てば、なんと情けない大人げないことか・・・
そういう従事者、ハンターを作らないように、ソフト面でのサポートが、
今後の猟友会の課題ではないかと・・・
間違っても、獲物の数を自慢し合うような会合や役員会をしてるようでは、
目指すべき姿を見失うなと・・・
新年度からの取組として、若手ハンターの健全な育成にも
着手して後人の礎となる道を付けなければいけないなと、強く思うわけです。
残念ながら、健全じゃないベテランさんも顕在するでしょうが、
健全な場所を作ることにより、そうじゃない人は居場所を失い去っていくくらいの
強い改革が必要だと感じました。
私のような駆け出しの若造が、銃を持って3年もたたないうちに役員に抜擢され
たくさんある問題点の中から、一つ一つではあるが、確実に改正してきたつもりです。
ならば、次は人間性という問題に、立ち向かってみようと思います。
銃とのつきあい方は色々あるでしょう。
私は銃オタクになるつもりも、プロハンターになる気もありません。
道具として正しく行使でき、人々の公共の福祉に役立てる事が出来ればと
考えています。
自分に出来ることから、まず一歩を踏み出そう。
これは銃を初めて持った時から変わらぬ思いです。
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