教習修了
ついに実弾試験を兼ねた、射撃教習を終えた。
一言で言うと、こんなに楽しいとは思わなかった。
実は、試験前の教習では、クソも当たらないので、
正直、こりゃあダメかも…と予感した。
一緒に行ったF氏は、いきなり10発命中
これには、正直参った。
続く2ラウンド目も、射撃姿勢が決まらない。
雨が降ってきて、視界が悪い、カッパで動きが悪い…
そんな悪条件の中でも、終盤はなんとか射撃姿勢
だけは褒められるようになった。
休憩を挟んでいよいよ射撃考査を受ける。
休憩中に3枚当たれば、ギリギリ合格と聞き
少し開き直ることが出来た。
散弾銃なのだから、ライフルのような狙い方では
ダメだと、頭の中では理解するも…
結局、駄目もとの破れかぶれで、
きちんとした射撃姿勢を崩さずに、当てようとする
意識は持たないで望む。
1枚目のクレーが勢いよく飛び出す。
『ダーンッ』
きれいに命中!
もちろん心の中でガッツポーズだ。
続く2枚目も、軸足に重心を置き、
上半身のブレを最小限に意識した。
『ダーンッ』
嘘のように当たる。これにだいぶん気をよくして、
その後当たりまくる…と言っても全部で9枚しか当たらなかったが…
4番スポットに入る頃から、規定命中数を突破したので、
さらに体の余計な力が抜けて、きちんとクレーを追える。
この感覚を掴めば、もう大丈夫だと教官が言う。
考査を終えると、最終ラウンドはスキート射撃のルールで、
射台が交互に変わる本格的なゲームが始まる。
教官でありこの射場のオーナーであるA氏77歳と、
全く同じゲームをこなしていく。
既に合格を確信していたので、終始リラックスして
スポットに入れた。A氏は憧れの射撃銃の2連銃を
軽々と操り、次々と命中させていく。
かっこいい!!
実はA氏はその辺にいそうな、絵に描いたような華奢なじいさんだ。
身長も低く、体も細い。
蹴飛ばしたら死んじゃいそうなくらい弱々しいのだが、
銃を持つと、水を得た魚の如く、鋭い眼光からクレーを
睨む荒々しい目に輝きを変える。
そして、無駄のない動きで次々とクレーを撃ち落とす。
大変いいフォームなので、なるべくイメージして、
軸足のブレに気をつけて引き金を引く。
だいたい半分くらいは命中していく。
最後の7番スポットでは、全弾命中を成し遂げる。
しかもそのうちの一回は、クロスで同時に飛んでくる
クレーを一発で撃ち落とすなど、教官も唸る銃裁きを
披露できて満足。もちろんクロス同時も
1枚ずつ当てることも出来た。
当たれば本当におもしろい。
さすがに試験までは緊張のため、楽しむ余裕など
全くなかったが、最終ラウンドは本当に楽しめた。
教習を終えて、真っ直ぐ警察署へ行き
猟銃所持許可申請で、猟銃譲渡証などの
必要な書類を受けた。
あとは銃砲店から譲渡証が届き次第、
警察で申請して約3週間後に晴れて
レミントンが我が家にやって来る。
長い道のりではあるが、この楽しさは他には無いと
断言できる。最近まともにフライをシュート出来るように
なったお陰で、フライフィッシングも楽しくてしょうがない
状態であったが、クレー射撃は集中力を養うには
釣りよりももってこいのような気がする。
カモを撃って、そのハネをフライに使い、肉はカモ鍋に
なんてことも可能で、釣りとの相性はいい。
おまけにこれからの時期は、デントコーン畑に必ず
熊の形跡を見つけるので、そんな時も安心だ。
色々な葛藤の中、持つことを決めて、半ば嫌々資格受験
しに行った事もあったが、今となってはいい思い出だ。
時間も金も使わされたが、これでもう一生OKなのだ
更新手続きはあれども、A氏のように孫世代と楽しめる
スポーツであることはA氏が証明してくれた。
猟期に入ったら、とにかく数撃って、銃に慣れようと思う。
残念なことに、射撃場は10/25までしか開いてない
それ以降はまた来年の春だ。もちろん近代設備の整った
都会の射撃場は年中撃てるようだが、料金は高いらしい。
ゴルフに比べれば、それでも安い趣味だと思う。
釣りと違って、1本の銃で狩猟も射撃も楽しめるしね。
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