報告【新人・機動猟のすすめ】まとめ

T主

2010年03月04日 10:41

セミナーだ! となんだかんだ言っても、
猟に出かけることに変わりはない。
私にとっては、お客様をお迎えしておもてなしをする
という行為になろうか・・・

ならば、最高の場所へ・・・と思うのは自然なことだが・・・
私の実家から、その場所は車で5分とかからない。
通常、ハンターはよほどの親密度が無ければ、猟場を教えあわないのが
普通のことであるし、猟場がどこか尋ねないのが暗黙のルール。

でも、私は遠くからはるばるやってきてくれる人達のために
とっておきの場所へ、ご案内することを決めた。
昨年も、他所の街のハンターを案内したが、
そんな私の気持ちに、気がつかないのか、
踏みにじるような行為を目の当たりにすることになったが・・・
その話は別の機会でしましょう。(気が向けば・・・)

案内した猟場について、少しハンター目線から外れて
私の思いを記していこうと思う。

あの場所は、良い川もあるので、四季折々の表情があり、
おそらく、生き物の数も市内ではダントツに多いと思う。


C&Rで有名な渚滑川の水系であり、
私が子供の頃は、イトウもいました。アメマスもヤマベもニジマスもいて、
子供でも十分にポイントを探れる川幅だし、私に渓流釣りを教えてくれた
母なる川でもあった。

学校から帰ると、竿を持って自転車に乗り、毎日のように通った川だ。
雨が降っても、濁りが引くのが早く、きれいな川だった。
ニホンザリガニやスナヤツメもいたから、清流としてもかなり
レベルの高い川だったんでしょうね。

周りには高い山は無いのだが、伏流水の多い川だったので、
手つかずの森林が、水を保全していたのだろう。
今では細い川となっているが、当時は蕩々と流れる川であった。
水量が減少したのは、上流部での伐採による森林の減少が
原因と思われる。明らかに山の保水力が落ちている。
エゾシカの樹皮食いも、これに荷担していると思われる。
樹皮食いされれば木は枯れる。ならばその前に伐採して利用しよう
そう考えるのは経済上仕方のないことか・・・
だとすると、農林業被害だけではなく、治水においても、海の水産業にとっても
間接的に影響を与える存在なのではないだろうか、エゾシカは・・・

そういう、私にとっても思いで深い場所へ案内して、あそぼさんのように
景色の素晴らしさに気づかせてくれる人もいれば、
獲った鹿をいらないと言いだし、ただ鹿が獲れればどこでも一緒という輩もいます。
だから、そういう人に対しては、余計に許せない感情が湧くのかもしれません。

話は逸れましたが・・・
大都会札幌から、あの場所へ転校した10歳の夏に
あの川で釣りの楽しさを教えられ、
中年になった今もまだ、川や山で遊ばせて貰ってます。
私にとってそんな神聖な場所ですから、
遠くから来てくれる人には、そういうとっておきの場所へご招待するのが
私にできる精一杯のおもてなしなんです。

そんな心に、あそぼさんのmixi日記でしるされた
感性の高い言葉が、私の心に響きまた。
10歳の私にとって、まるでトムソーヤにでもなったかのように
夢中で真っ暗になるまで遊んだあの場所に、
中年になっても、素晴らしい仲間を迎えて、今も尚遊んでくれる
あの場所、そして仲間達に感謝。
本当の仲間を教えてくれたあの場所は、
まだまだ、この私に教えてくれることがたくさんありそうです。

セミナーの本当の講師は、あの山なんでしょうね・・・  
少なくとも私にとっては・・・
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